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この景色・・・良い感じ。

工事中の「本脇の家」は和歌山市の西側、磯ノ浦海水浴場の近くにあります。今はオフシーズンで静かなものですが、夏場には賑わうところです。ここを走っている電車は和歌山市駅発の南海加太線。現場を尋ねる度にこの電車の沿線にクルマを止めます。そして、どこか人間臭い沿線の雰囲気に、良いなあ~・・・と感じるのです。2両編成のゆっくり走る電車に寄り添うように住宅が迫っています。中には、線路を挟んですぐに庭や玄関のあるお家も。何もかもがヒューマンなスケールで出来ています。
最近は街が大きくなりすぎて、少しの移動もクルマやバス・電車・・・散歩や自転車でチョッとそこまで・・・とはなかなかいきません。そういえば人気の鎌倉なんかもこんな感覚なのでしょう?堺雅人と高畑充希が夫婦を演じた「鎌倉物語」なんかも、あの街独特のスケール感覚があればこその映画でした。
たとえ時代に取り残されたようであっても、人の感覚に近いスケールで出来上がった街は魅力的なものです。