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これはすごい!
建築設計の現場でも色々なシミュレーションをします。日影のシミュレーションでは、夏至と冬至の時でどれほど室内に入り込む日光の量が違うか・・・のようなサンプルケース以外に、365日・24時間(もちろん陽が出ている間だけですが)いかなる時の日影も、建物の位置や高さや軒の出などの正確な情報を入れると、通常の事務所のパソコン程度の性能でシミュレーションは出来ます。他にも、温熱環境や耐震・耐風だったり・・・多くのことが日常的に出来るようになってきましたが、難しかったのが風のシミュレーションでした。要素が多すぎてどうにも捉えどころがない・・・それが少し前までの常識だったのです。
ところが、先日来テレビでは風の情報が天気予報と共に流れるようになりました。ビルの谷間風のシミュレーションさえ難しいということだったのに、すごいことが出来るようになったものだ・・・と思っていたところ、地球規模で分かるで・・・と言う次男の一言。エエ~本当にそんなことが出来るの・・・半信半疑の私に彼が教えてくれたのが写真のサイトです。なんと、全世界の風が目に見える形で示されているではありませんか。地球をクルクル回して、北極も南極もアメリカもアフリカも・・・今どこでどんな風が吹いているのか瞬時にして分かります。
最近のスーパーコンピューターは一体どこまで進歩しているのでしょう・・・こりゃあ大変な世の中がすぐそこまで来ていそうです。ひょっとすると、あなたが見ているパソコン画面のその向こうから、誰かがあなたの様子をのぞきこんでいたりして・・・エラいことになってきそうです。