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弱肉強食。

一時は朝晩に秋の気配を感じたものですが、このところはとんとそういうこともなく暑い日が続いています。そんな炎天下の中でも生き物たちは力強く生き抜いているわけで・・・先日は和歌山市の木の家工房Mo-kuの近くで、テレビで見るような光景を目にしました。ハチが自分の体長の何倍もあろうかという蜘蛛を捕まえて民家の壁を登っているのです。蜘蛛はまだ死んでいるわけではないようで、細かく動いていました。これから巣に運んで卵を産み付けるのでしょう。蜘蛛は仮死状態のまま卵からかえった幼虫に食べられていくのです。何という迫力、何という緊張感でしょう。
生物はすべからく食物連鎖の最中で生きています。かわいい・・・や、可哀想・・・などと言ってる場合ではありません。自分たちもこの連鎖のほぼ頂点でたくさんの命をいただきながら生きています。自然界は人間が言うほど平等ではなく、私たちのように権利の保障もされないようです。この光景に忘れていたものを呼び覚まされたような気がします。