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名残を惜しむ。

野放図に伸びてしまった枝を切り縮めて樹形を整えるには今がちょうど良い季節。和歌山市の木の家工房Mo-kuでは先日この作業をやって来たのですが、田辺の事務所までまだ手が回っていません。一念発起して中庭に出てみると・・・写真のような蝉の抜け殻。そうか・・・先日までの暑い時期にここから旅立ったのか・・・庭の木々もよく馴染んで、我が家の一部であるのはもちろん、自然の一部としても立派に役立っているのだなあ~・・・と思うと、いさぎよくその枝を切り落としてしまうことに抵抗が生まれてしまいました。
そうは言っても、切り縮めも庭の緑を健全に保つためには必要な作業、人が関与するところである以上、なにもしないでおくのが一番良いとは言い切れません。手つかずの自然は強いものだけが生き残る弱肉強食の世界。日本の里山のように、人と共に生き、たくさんの命を養った豊かな緑の例もあるのです。
さて、気を取り直してチョッキン・チョッキン・・・この作業はいったんやり始めてしまうと気持ち良い。ついつい切りすぎてしまうのが問題です。