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読みもの
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ハドソン川の奇跡。

なんせ長かった連休ですから、DVDも8本観ました。特に面白かったのはクリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の「ハドソン川の奇跡」です。
マカロニ・ウエスタンとダーティー・ハリーで一世を風靡したクリント・イーストウッドも今は結構なおじいさんです。おじいさんですが創作意欲は少しも衰えることなく、今は出演者としてよりは監督として有名です。彼の作る作品は渋い・・・一言で言うとそんな印象。たくさんの話題やアクション、伝えたいことにでてんやわんやすることなく、人として大切なひとつのことに焦点を当てて実直に作り込んでいく・・・そんなスタイルで、登場人物もどことなく不器用な感じの人が多いのが特徴です。
トム・ハンクス演じる主人公もそんな登場人物。出来ることを精一杯にやって多くを語らない人。組織の理屈が個人を犠牲にして成り立とうとしたその瞬間、実直なトム・ハンクスが、飛行機の墜落寸前の現場に立ち会った機長としてとつとつと語りはじめます。どこまで人間に出来るのか。どこまでしなければならないのか・・・コンピューターをはじめとする機械が急速に発達している今こそ向き合わなければならない問題です。しぶい!イーストウッド渋い!