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BMW218d。

320iが2年目の定期点検に入りましたので代車が出ました。MINIのFFシャーシを共用して出来た218dです・・・そう、最後のdの字が示すようにこのクルマはディーゼル車です。
日本車でディーゼルエンジンを積むのはマツダぐらい(一生懸命なのは)ですが、輸入車では随分と増えました。むしろカタログに載っていないのはワーゲンぐらい。そのワーゲンもパサートから発売をはじめるようですし、日本はハイブリッドに力を入れるばかりで、いよいよガラパゴス化しそうです。世界中で自動車の電動化は加速が付いて来ました。しかし、内燃機関メインの時代はもう少し続くでしょう。
さて218d、何も聞かされずにこのクルマに乗った人は、よほどクルマに詳しくない限りディーゼル車だとはにわかに気付かないぐらいの出来です。エンジンは普通に回って、少し前のように、バスのような感覚・・・などと感じる方も少ないでしょう。アクセルに対する反応も特にディーゼルを意識することはありません。吹き上がりも立派なものです。むしろ、フロントに重たいディーゼルエンジンを積むFFでありながら、気持ち良いハンドリングの方に気を取られます。
全体にはクルマの性格相当にゆったりはしていますが、鼻先は気持ち良く操作した方に動きます。街中メインの家族クルマなのだから何もかもゆったりで良い・・・などとメーカー側は思っていないようです。このクルマのグレードはラグジュアリー、サスがしっかりと仕事をしていて乗り心地も良く動きは幾分ゆったりしています。Mスポーツなどのサスを締め上げたグレードよりよほどクルマの性格に合っているようようで好感を持ちました。しかしそこで疑問が・・・街中中心、家族中心の小型ミニバンのようなこのクルマにはたしてディーゼルエンジンという選択はどうなの?全体のディメンションもシートの造りもちゃんと的を射ていますが、それならガソリンエンジンの方が・・・ディーゼルエンジンの出来に感心しながら、こんな思いが最後までつきまとう妙な感覚の試乗となりました。