本文までスキップする

読みもの
Article

MINIクラブマン・クーパーD。

この度、320iが車検でディーラーに入庫しましたので代車が出ました。クラブマン・クーパーDというグレード。MINIにはこれまで何度か複数の車種(グレード?)に乗ったことがありますが、正直あまり良い印象は残っていませんでした。ところが、2.0Lのディーゼルエンジンを積むこのクルマは目から鱗の出来映えです。
まずはハンドリング。MINIらしく機敏ではありますが、過敏ではありません。軽いめの力で正確に操作出来、地面の様子も的確に伝えてきます。戻りの反力が少し弱いので、直進に気を使わされるのが惜しいところです。
サスペンションは大幅に良くなったように思います。これまではゴツゴツと小さな振動を絶えず伝えてきて落ち着きませんでした。しかし、このクルマのタイヤはとっても良く動き、ゴツゴツがコリコリとなり、フラットライド感が増して挙動に落ちつきが出ました。
ディーゼルらしく低回転で力を発揮するエンジンは、ほんの1500回転も回っていればたいがいのことは出来てしまいます。スタートから力強く、アクセルに加える小さな加減にもしっかりと反応します。一定速で淡々と走る時の気持ち良さはガソリンエンジンでは味わえないものです。走り出してさえしまえば音も気になりません。ただし、アイドリング時の音圧は鼓膜から脳みそを直接刺激するようで不快です。これさえなければ言うことなしのエンジンなのですが・・・。
夜には、ドアを開けると地面に、ゴッサムシティの警察がバットマンを呼ぶような絵柄が浮かび上がります。すごい・・・こんなところも、このクルマがプレミアムであることの証しなのでしょう。
総じて、1年ほど前とは比べものにならないぐらいに洗練されました。クルマにとっての1年は、私の1年より、よほど充実しているようです。