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ブラック・ジャック。
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このところは、昔懐かしい巨匠の漫画を原作に、今風の表現でもう一度チャレンジするのが流行っているようです。今回のブラック・ジャックも巨匠中の巨匠・手塚治虫の50年近く前のマンガに新しい解釈で挑んだ作品です。年代は手塚治虫のブラック・ジャックより少し前の時代。彼(ブラック・ジャック)がまだ無免許の天才外科医として活躍する以前の学生時代が中心です。
手塚治虫がこんなプロローグをイメージしていたかどうかは定かではありませんが、70年安保の学生運動の真っ最中。私が生きた時代よりまだ少し前の時代の臨場感がうまく描かれていて、さもありなん・・・と所々でうなずかされます。今と一番違うのは作品(当時の世間)に漂う緊張感。どの場面においても、なんとかしなければ・・・という人の気概がそこかしこに感じられます。この辺が、命の扱いがどうにも軽い最近の作品と決定的に違うところで、この作品を面白くしているミソのところです。
読むのはほとんど寝間(布団)に入ってから。そのせいか、ああ~眠い・・・もしかして年のせい?
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