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読みもの
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サイボーグ009。

サイボーグ009、石ノ森章太郎のこの本もずいぶん前の漫画です。手元にあるのは文庫サイズの本。リアルタイムで見ていたものが懐かしく、買い直していたのです。久し振りに目にとまり何度目かの読み直しをしてみました。
画質のタッチや見慣れたストーリーには懐かしさがいっぱいですが、中身そのものは今読んでも最近の物とまったく見劣りしません。むしろ、諸々の科学技術が進んだ今の時代に読んでこそリアリティーが増してきます。往年の9人の戦士が地球を飛び出して、宇宙を舞台に縦横無尽に活躍する様は、今でも私をわくわくさせてくれます。
最近の群雄闊歩の漫画界ではタッチも似ているものが多く何が何やらどれがどれやら見分けが付きにくいのですが、当時は今で言う巨匠がきら星のごとくに個性を炸裂させていました。仮面ライダーのシリーズや戦隊ものなどは石ノ森章太郎の今に続く大ヒット作です。
昔の物が読み返して面白い・・・や、リメイクが盛んにされるなどの現象は、その分野の層が厚くなっていることに他なりません。現在の映画の原作やネタの多くが漫画界から出ていることを見ても、マンガは世界に誇る日本の財産だなあ~・・・とつくづく思うのです。