本文までスキップする

読みもの
Article

Dr. コトー診療所。

テレビで吉岡秀隆と柴咲コウや時任三郎が活躍する感動のドラマを見た方は多いと思いますが、こちらは山田貴敏原作のマンガ版。このマンガももう20年前のものです。再び読み返してみると、こんな類いの創作ものには20年の時間なんてさして関係ないのだなあ~・・・と改めて感じます。
都会の大学病院を辞めて、船で6時間の離島・古志木島(こしきじま)に赴任したコトー先生の廻りでは何故こんなに事件が次々と持ち上がるのでしょう・・・先生が優秀な医者だったことが一因かもしれません。はたまた、個性豊かな島民たちが登場人物だったからかもしれません。しかし、じつは、たぶん、誰の廻りにもたくさんの事件が起こっています。一つ一つを深掘りし、根本のところから真剣に関わっていこうとすればこの物語のようになるのでしょう。注意深さで事件の数が変わり、関わりの深さで気づきの量が違ってきます。一人一人が懸命に生きる人たちの間では、いつも感動の話が満ちているはずです。
今日も今日とて東奔西走のコトー先生の後ろから、銀の竜の背に乗って~・・・と中島みゆきのテーマソングが聞こえてきそうです。