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たそがれ清兵衛。

我が家に第2の人生(?)を生きるパソコンが据わりましたので、ネットのオンデマンドもちゃんと観えるようになりましたが、奥さんの、私がネットを見られない・・・という言葉に遠慮して、手持ちのDVDを盛んに見ています。この度観たのは、藤沢周平原作・山田洋次監督のたそがれ清兵衛。もう20年も前の映画になりますが、なんの、20年ぐらいで名作が色あせる訳もありません。
幼い2人の娘と年老いた母と共に、貧しくても幸せな生活を送っていた清兵衛。ある日、剣の腕が立つことを知られてしまった清兵衛が上意討ちの討手に選ばれてしまいます。何でも無いような小さく幸せな生活が丁寧に描かれているので、命がけの仕事に選ばれることがどれ度大きな出来事なのかが良く分かります。死ぬも生きるも一生懸命。子供たちの、そんな父のことを、私は誇りに思っております・・・という言葉が、日本人として良く理解できるところです。
役者も良い、清兵衛役の真田広之、思い人の宮沢りえ、敵役の田中泯みんな素晴らしい。特にりえちゃんが良い。あんなにかわいくて良く出来た役者はちょっと見当たらない・・・表現したいことがしっかりと伝わってくる。居るだけで華やぐ。この人こんなに良い役者だったんだ。