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BMW i3。

愛車が定期点検に入ったので貸してくれた(代車)のがこのクルマです・・・なんと思いがけないBEV(電気自動車)i3。正確にはガソリンエンジンも積むレンジエクステンダーですが、動力は全くのモーターです。国産でいうと日産のリーフなどと同じような駆動装置(バッテリーとモーター)に非常用の発電機(ガソリンエンジン)を積んだような形式です。

高級車の原則が、振動や音が小さく低速から力強くなめらかに走ることなら、このクルマはまさに高級車の資質を備えています。70キロまでの速度域であればモーターによる走行は快適そのもの。振動が小さく音が静かで、少しのアクセル開度にクルマが瞬時に反応して力強く加速します。アクセルをはなすとすぐに回生モードに入りますので、内燃エンジン車では経験しない減速に少し戸惑いますが、それにさえ慣れてしまえば全体にとても気持ちの良い駆動系です。
タイヤは大径(19インチ)で細身(175幅)で扁平率が高い(60%)省燃費タイヤ。このタイヤのおかげで、随分と乗り心地には貢献しているはずですが、それでも、とっても滑らか・・・と感じないのは、サスの動きがもう一つ渋い(硬い)からでしょうか。ハンドルを切ってみると、切り始めに少し粘り気があるように感じらます。もう少しスッキリしていた方が私は好みです。
それでも、全体には目から鱗のBEV(電気自動車)体験でした。想像していたものを遙かに超えてクルマとしての出来が良い。惜しむらくは、使い勝手が未来感覚を意識しすぎるあまりに現行車(内燃機関のクルマ)から違いすぎること。もう少し普通の人が普通に操作できる操作系であれば良いのに・・・ムッ、これは私の方が遅れているということなのか?