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320i 今にして思えば。

我が家の320iは、約5年・10万キロ走破をもって旅立ちました。車庫には新しくアウディQ5が入っていますが、この機会に気の付いたことなどをまとめておこうと思います。
これまでの経験から、この320iに乗るまでは実はBMWのクルマにはあまり良い印象を持っていませんでした。何度試乗してみても、世間が言うような、卓越した走りの性能を感じることが出来なかったからです。ところが、F30型の後期モデルであるこのクルマはしっとりと落ち着いて、直進性も安定性もよく、人(私の)の感覚とよくマッチした操作感の、走っていて気持ちの良いクルマでした。
よく、BMWはアジリティにすぐれ、メルセデスは安定性にすぐれる・・・などと聞きますが、Cクラスなどと比べると、あきらかにアジリティを狙っているのはCクラスの方だと感じています。それは加速時も減速時もコーナリング時を通じても感じられたことです。
今にして思えば、エンジンもサスも操作系もシートも安全装備なども、320iは、優れている・・・と言うよりはどうにも人間臭いのです。そんなこんなの総合力が結局は「卓越した走り」として評価され、受け入れられているのでしょう。長く乗るほど体に馴染む・・・320iはそんなクルマだったように思います。それは、メルセデスの圧倒的なブランド力とデザイン力、アウディの技術による先進と共にBMWの持つ大いなる特徴・美点でしょう。
この度は高速道路の長距離移動という条件を最大限優先して、ディーゼルエンジンのSUVを選びましたが、機会があればまた乗ってみたい・・・そう思わせてくれるクルマでした。