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びっくり土間の家 土台敷き
基礎コンクリートの養生期間(硬化期間)も充分に確保されて、いよいよ上棟の準備にかかります。木工事でまず最初に取り掛かられるのが土台敷きです。

土台そのものは工場で機械加工されて現場に届きます。据付はアンカーボルトやホールダウン金物などの木部を基礎に緊結するための金物の状況を見ながら現場に合わせて行うため、現場での作業となります。金物一つ一つの位置を確認しながら専用の穴を開け、正確に据え付けていくわけです。
プレカットによる木材の機械加工は、人力による手加工よりも一般に精密で正確です。その分、現場作業にも正確さが求められます。そして、出来上がったときの寸法再現性は手加工に優れます。これまでは仕口や継手が簡単なものに限られているがプレカットの弱点でしたが、それも最新の機械では解消されつつあります。

柱は、プレカットでは土台に乗せるのが標準ですが、それでは柱の土台への食い込みが起こり、長期的に見たときにはリスクを抱えることにもなりかねないため、特に力のかかる通しの柱や出隅・入角の柱などは基礎に直接落とすようにしています。木は縦方向には強くても横方向の力には弱いものです。
土台は基礎の上に据えられるものですが、コンクリートに直接乗せるわけではなく、基礎パッキンと呼ばれる硬質樹脂製の部材(土台下の黒い部材)を挟んで乗せられます。基礎パッキンの一番の役割は床下の通気風量を確保すること。基礎パッキン以前に、基礎の立ち上がりに欠き込みを作る形で付けられていた40センチ×20センチほどの給気口と比べると約1.5倍ほどの能力があります。
もう一つはコンクリートの湿気を直接木材に伝えないことです。基礎のコンクリートは土に接していますから当然地面の湿気が伝わります。それをそのまま木の部分に伝えてしまうと、木が腐ったりシロアリの心配をしなければならなくなりますから、そんなリスクから逃れられる効果も大きいです。

三つ目は給気口を無くせた・・・という効果です。以前の給気口は基礎の立ち上がりにある欠損と解釈できますから、基礎を地中梁と考えたときには無い方が建物全体の強度を確保するには有利となります。