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のぞみ園生活介護施設 外構工事2
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東側の隣地との間はこれまで、この敷地が造成されたときのままの土の法面(のりめん)となっていましたが、この際にしっかりとした擁壁を造って、土の法面の崩壊を予防するとともに駐車場面積も広げます。

地盤調査で80センチほど深部に現れていた岩盤層はここでも少し掘ると出現しました。元々が東に向かってゆっくりと高くなっていく岩盤の地山の上に薄く土が乗ったような土地だったのでしょう。
岩盤層は建物を乗せる地盤としては有利に働きます。それは浄化槽を埋めたり擁壁を造ったりするときにも同様で、地盤崩壊の心配がない安心材料です。しかし、工事は大変です。重機のアームの先に鉄の爪をつけて、ガンガンガン・・・と削岩しなければなりません。何事にも一長一短はあるものです。

重機による掘り方が終わると、鋼製の柱を打ち込んで、間に鉄板を建て込んで応急の土留を造ります。これでお隣の土の崩壊を止めておいて、その間に急いで擁壁を造ります。
コンクリート擁壁では工期も工事費もかさみますから、今回は型枠ブロックによる擁壁としました。型枠ブロックはよく見かけるコンクリートブロックに似ていますが、コンクリートブロックが土圧を受け止められないのに対して、構造上しっかりと土圧を受け止められるように開発された品物です。
2枚目の写真は型枠ブロックの基礎のベースを打設したところ。このベースの上に型枠ブロックを積んでいくのです。鉄筋も通常のコンクリート製の擁壁と同じように配筋されています。

敷地は東に向かって30センチほど盛り上がっていました。本体建物は敷地全体を形作る西側の擁壁の高さに合わせて基準を設定しましたので、東に位置する駐車場部分より30センチほど建物が低くなります。そのまま土を既存地盤面まで戻してしまうと建物の基礎スラブより地盤面が高くなります。
建物の基礎スラブより地盤面が高くなると、雨水などが建物内に侵入することがありますので、高い部分の水は建物際に側溝を造ってこの溝で排水してしまいます。建物と側溝との間には断熱材を緩衝材として挟みます。念の為に基礎立ち上がりのコンクリート面にも防水材による処理をしています。
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