読みものArticle
びっくり土間の家 コンクリート工事
基礎のコンクリートを打設します。通常はベースのスラブ(床)コンクリートを1回目にまず打って、2回目打設で立ち上がり・・・となるところですが、中村設計の建物では、1回目の打設でスラブと外周部の立ち上がりを同時に施工します。

工事(現場)的には、まずスラブ(床)、次に立ち上がり・・・の順番でコンクリートを打設する方が、出来上がった床のコンクリートの上に立ち上がりの型枠が組めるので簡単です。しかし、それでは外回りのスラブと立ち上がりの間に打ち継ぎの目地が出来ます。打ち継ぎ部は水の侵入の可能性のある弱点となるところです。
外周部に弱点となる打ち継ぎを造らないように、施工したいところですが、そうするにはスラブと立ち上がりを同時に施工出来る「浮き型枠」としなければなりません。この型枠が厄介で手間なのです。現場の施工が簡単な方法で造るか、厄介で手間でも住まいにとって有利な方法を選ぶか・・・の選択であれば、たとえ厄介で手間でも住まいにとって良い方を選びましょう。。

屋内の立ち上がりは2回目のコンクリート打設で造ります。スラブ(床)と立ち上がりの間には打ち継ぎが出来ますが、屋内なので水の侵入の可能性は低く、住いの弱点とはなりません。
木造建築物の基礎は鉄筋コンクリート造ではありますが、鉄筋コンクリート造建物の柱や梁などの荷重を支える部分とは違い、まだ何の荷重も乗っていないので、型枠も早くに外すことができます。ですから、1回目のコンクリート打設から2回目のコンクリート打設までの間隔は比較的短くてすみます。

基礎の立ち上がりを地中梁としてしっかりと形造ると、基礎の剛性は飛躍的に向上します。3枚目の写真で中央にある、基礎を4分割するような切り欠きのない十字型の立ち上がりがそれにあたります。
所々で切れている基礎は、直上の荷重のみを受ける役目の基礎です。地中梁扱いの立ち上がりには人が行き来する切り欠き(人通口)がないので、区切られたブロックごとに床下に出入りが出来る床下点検口を設けています。

ABT(アンカーボルト)やHD(ホールダウン)などの金物とともに、コンクリート施工に不具合がないか、立ち上がり天端は水平・平滑に出来ているかなどの検査も、基礎が出来上がったこの段階でします。