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のぞみ園生活介護施設 仕上げを選ぶ
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プラスターボードや桧・杉の板類を張り終えて、詰めの造作工事が進んでいます。この現場では丸太の柱を使ったので、定型に製材された木の細工とは違って、1本1本に応じた細かな建付け・納まりが必要になってきます。

今回は5本の桧の丸太柱を使用しました。調達時から大変でしたが、工事が始まっても、それどれに太さも丸みも曲がりも違うので、やはり大変です。結局、最後には現場で造りながら納めていく・・・といった作業が必要になります。
納まりの打ち合わせをしている柱は、一番大きな部屋の建具が取り付く丸太柱。他の柱には建具は直接接しませんが、この柱のみは建具納まりも勘定しなくてはならないのです。丸み・太さは各部で違ってくる上に表面は凸凹です。そこに取り付く建具は真っ直ぐです。だから納まりが難しいのです。

下地がここまで出来てくるとそろそろ仕上げの選択が始まります。仕上げはカタログなどの小さなもので判断しないで、出来るだけ本物に近いものを作ってもらって決めるようにしています。見本品を現場に持ち込んで、臨場感のある所で判断していただきたいのです。
玄関ホールや玄関の床は洗い出しという仕上げです。色セメントに細かな色付きの花崗岩などの砕石を混ぜ込んで塗り、乾く前にセメント部分を洗って、石を表面に出す・・・という手法の仕上げです。メジャーメーカーの既製品があるわけではないので、都度に配合を検討しながら見本品を作ってもらっています。

屋内の床には長尺塩ビシートを貼ります。木の施設としては残念なところもありますが、施設の管理・運営を考えた時には一番現実的な選択なのでしょう。それに合わせる天井は和紙貼りです。最近は和紙もビニールクロスと同じ要領の施工が出来て、防火の認定もとれますから、ひと昔前のような、施工が困難・・・や、燃えやすい・・・などといった弱点とは無縁です。
玄関・ホール廻りの壁は珪藻土が中心です。珪藻土も火に強く、調湿性能の高い材料であるうえに天然の素材ですから化学薬品の発散などの心配はありません。3色ほどのめぼしい色を選んで大きいめの見本を作ってもらいます。トイレや脱衣などの水廻りは壁にエコカラット、天井に和紙という組み合わせです。いずれも調湿性に優れ、特にエコカラットは脱臭性にも優れます。

ほとんどの仕上げの打ち合わせが終わりました。後日に大きくなった見本を現場に持ち込み、各部の仕上げを本決めします。
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