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びっくり土間の家 解体撤去と地盤改良工事

まずは既存建物の解体工事です。産業廃棄物の分別処理などが進んで、それに伴って解体撤去工事の所要日数も伸びています。現場はとても手慣れた作業で、想像するよりもはるかにシステマティックで手際よく、解体・分別作業が進みます。それでも、重機で一括ガサッと・・・で解体が行われていた頃とは違い、格段に日数が必要です。30坪と少しの今回工事では1ヶ月弱の時間が必要になりました。

敷地が更地になると、まず行うのは地盤調査です。瑕疵担保保険が法制化されるまでは地盤調査は必須ではありませんでしたが、このところは保険加入の条件でもあるため必ず行います。さらに、昨年4月の建築基準法の改正から確認申請の扱いも変更され、地盤調査の結果と共に、地耐力の低い地盤では改良検討書やそのための図面までが必要になりました。役所の手続きは煩雑になり、日数がかかるようになるばかりです。

今回敷地は、元々畑地であったところを何十年か前に埋め立てて造った敷地。予想はしていましたが、やはり2メートルから下の、昔は畑だったところあたりが軟弱でした。地盤改良工事が必要です。

地盤改良方法は湿式の柱状改良工事。電信柱を埋める穴を掘るような機械で地面に穴をあけ、セメントを現場の土に混ぜ込んで、建物の下部に約2メートル程の硬い柱のような杭を、約2メートル間隔で形成する・・・という構法です。

鉄骨造やコンクリート造のように少ない柱(基礎)の位置が明確に特定されている建物ではその下に杭を集中して打ち込みますが、木造ではたくさんの柱がお互いに支えあって建物を構成しているので、杭の構法も多くの地中の柱が寄り集まって全体の地盤を支える・・・という感じの地盤改良の方法です。今回建物には30数本の現場打杭を施工しました。工事そのものは二日ほどで仕上がります。

地盤改良杭の工事でも、土中に混ぜ込んだセメント類が地表に出てきたものは産業廃棄物となります。ですからしっかりとした廃棄物処理が必要になり、手間も工事費もかさみますが、環境保全のためには必要な経費といえるでしょう。