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薪ストーブで焼き芋。

薪ストーブの季節がやってきました。火力が圧倒的で、たったの1台で家中が暖かくなる優れモノの暖房器具です。薪の用意は大変ですが、暖房器具としての実用以外の楽しみもたくさんあります。

煮込み料理、ピザ焼きなどたくさんの料理が出来ますが、今回は焼き芋を作ります。そのためにはまずストーブそのものの温度を高めなければなりません。もちろん、暖房として焚いているときにはすでに暖まっているので何の心配も問題もありません。木が燃え終わって炎がおさまり、充分に熾(おき)が溜まった頃が芋を投入するタイミングです。

うちでは、あまり大きな芋は避けて、一人で食べごろの大きさのものを選んで作ります。ひとつづつ新聞紙にくるんだままで水に浸し、さらにアルミホイールにくるんでの投入です。熾(おき)をかき分けて投入の後は、庫内の温度が急に下がらないように小さな薪を数本入れておきます。芋の大きさにもよりますが、これで待つこと30分から40分。

芋が焼けた良い香りがしてきたら、まず間違いなく立派に出来上がっています。念のためには、箸で突き刺してみて、抵抗なく入っていったら出来上がり、途中で何か硬いものに突き当たるようならもう少し焼きます。禁物は焼きすぎです。あまり長く入れっぱなしにしておくと、全体が真っ黒な炭になってしまってとうてい食べ物にはなりませんので要注意です。

取り出してすぐは熱いことはもちろん、時によっては火の粉なども付いてくることがありますから、扱いは慎重に。うちでは、いったん屋外に置いて冷まします。立派に出来た焼き芋。どれもホコホコで美味しい!

芋は甘いめの銘柄を選びます。赤くて細長いのが紅はるか、黄色くて丸いのが、うちの奥さんが特に気に入って鹿児島は種子島から取り寄せた安納芋です。どちらも甘くておいしい焼きいもに適した芋です。他にも伝統の鳴門金時や紀伊半島独特の南端密姫なんかでも作ります。どれもとっても美味しく仕上がります。