本文までスキップする

読みもの
Article

のぞみ園生活介護施設 事務所検査と屋根工事2

3回目の筋交い・金物検査です。梁から上も下も、すでに2回の検査を終えていますので、今回は前2回の未施工部分の施工確認です。

全ての確認を終えて、全体の適切で良好な施工が確認できましたので、これで合格です。一般住宅よりは大きな建物になりますから、一度に確認することは難しく、大工工事の進捗に合わせて3度に分けての検査になりましたが、構造部分はこれですっかり図面通りの施工が確認できた格好です。

この建物は基本、筋交いによって壁耐力を確保しています。しかし、筋交いには横幅・縦長さなどに決まりがあり、ヶ所によってはうまく入らないところも出てきます。そんなところは構造用合板で筋交いに変えます。しかし、構造用合板は透湿抵抗が高く通気性が良くありませんので、壁体内結露の心配がありますので使用ヶ所は最小限にとどめます。

構造体の加工ができ、金物などの補強も終えて、室内足場がいったん取り払われました。特徴的な桧の丸太柱と枝に見立てた方杖が良く見えるようになって、完成時の室内の様子がイメージできます。天井面の垂木や斜め張りの杉の野地板が最終的には見えなくなることが残念なのですが・・・。

屋根も板金工事が進んでいます。片方の流れはすでにガルバリウム鋼板の横吹きが出来ています。もう半分の方が葺き終わると換気棟の施工をします。換気棟用の金物はすでに付いていますが、まだ防水層のゴムアスシートは切り開かれていません。これが切り開かれて外壁と屋根の通気層を通ってきた空気が外部に排出されることになります。現時点で排出口を造ってしまうと急な雨ふりに対応できませんので切り欠き加工は屋根工事の最終工程です。

たくさんの職人が入って現場は急ピッチで進んでいます。来年の年度末までには本体部分を完成させなければなりませんので、今年は年末までには屋根などの板金工事とともに、サッシの取付や外壁工事を終えたところです。さあ、もうひと頑張りです。