読みものArticle
すさみの家 電気工事
照明器具などを取り付けるのは、大工工事が終わって、左官や内装の工事が終わっての最終工程です。灯かり類が入るとやっと建物が住まいらしくなってきます。

台所ではほとんどの照明を間接照明のように配置して、器具が直接目に入らないのに明るい・・・と感じるようにしました。キッチンセット直上の灯かりは、格子に隠れてこの角度からはほとんど見えません。食堂部分では格子の上に大きいめの間接照明を仕込みました。これで不自由ないほどの照度は取れますが、いくつかの雰囲気を楽しめるようにテーブルの上にもコード吊りの低く降りてくる照明を用意しますし、キッチンの向かいの窓下に付く予定の本棚の足元にも間接照明を入れます。
リビングでは、煩雑に感じるあらわし仕上げの鉄骨をどう意匠に生かすか・・・といろいろと考えた挙句、中空にいかにも邪魔者然として出てくる鉄骨ブレースに、桧の板を吊り下げ、それを造り付けの照明器具として利用することにしました。板の上には天井照らしの大きい目の間接照明、下には直径75ミリの小さなダウンライトを仕込んでいます。ダウンライトは挟角照射のものを選びましたので、上部の間接照明を消せば8個の光の筋が床に落ちます。

電源の本引き込みも終わり、分電盤もすでに据わっています。これまでと比べ3倍ほどの回路数を持つ分電盤で、このところの電化製品の増加にも備えます。分電盤の左にあるのは光やテレビ線などの端子の取り出し口です。これらは空の分電盤の中にしまい込んでスッキリと・・・と考えていた時期もありましたが、結局時代の流れでその箱からあふれる部品も出てきますので、このところは直下に棚を設けてそこに諸々の機械を置くことにしています。

大工仕事は壁に棚類を取り付けるのが最終工程の仕事です。これで室内はほとんど終わり、後はあちこちの詰めの工事を残すのみです。