読みものArticle
すさみの家 給排水工事
内装の各部の仕上げ工事がすっかり出来上がってから、やっと設備の工事の順番になります。写真は2階の洗面化粧台を取り付けたところ。

建物そのものが鉄骨造なので、天井や壁のあちこちに柱や梁の影響があり、天井も壁も仕上げが幾分複雑になります。洗面所の壁にも柱のふくらみが出てきますので、洗面台は既製品でなく人工大理石の天板を利用して造り付けることにしました。天板とシンクが1枚物で継ぎ目なく出来ているので、水漏れや汚れの心配も少なくスッキリと仕上がります。
洗面台の上部には壁の凸凹を利用して出来るだけ奥行きのある鏡収納を造り付けます。真ん中と左端の収納部の奥行きが大きい3面鏡タイプの鏡付き収納です。鏡付き収納の上には照明器具、下にも間接照明となる手元灯かりを付けます。壁から豚のしっぽのように出ている電線はそのための配線です。

1階の洗面台は桧の天板と、80センチの幅のある医療用の大きな陶器の流しを組み合わせて造り付けます。この流しは大きいうえに底がフラットなのでバケツなどが直接置けてとても実用的で使い勝手に優れた流しです。ここにも鏡付き収納を洗面台の上部に付けますが、2階とは違って3面鏡にはしていません。
思ったよりも水栓の背が高かったので、鏡収納との取り合いが悪く、取り替えてもらうことにしました。この辺が図面なしで現場を進める時の難しさでしょうか。幸い外部にもステンレスの外部流しを据えることになっていますので、この水栓はそちらに回して、ここにはもう少し背が低くて、蛇口が長く、先が引き出しのシャワー水栓になっているものを用意します。

外部では給排水管の屋外への取り出し口の施工をしています。中村設計では各種配管類の劣化対応から、後々配管の交換が容易なように、配管は基礎の下に埋め込まず立ち上がり部を貫通させて、外に出たとっころから埋設配管としています。
これは長期優良住宅などでも採用される配管方法ですがあまり一般的でもありません。でも、今回の実家の改装にお付き合いいただいているのはいつも中村設計の建物を施工してくれている手練れの部隊ですから、その辺のところはしっかりと心得ています。建物を建つには誰に設計を依頼するかも大切ですが、誰に施工をお願いするかもまた大切です。