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すさみの家 内装工事

内装の珪藻土塗などの左官工事が終わって、和紙貼りの下地造りにかかっています。下地には珪藻土などと同じプラスターボードを張っています。接合面やビス跡、コーナー役物などに丁寧にパテ処理をして、和紙の下地となる平滑面を造ります。

下地造りは通常、荒の直しと仕上げの直しとの2回行います。それぞれに乾燥していないと次の工程に進めないので、和紙貼り自体は一気に進められる工程でも、その下地造りはそれなりに大変です。

内装工事の傍らで大工工事の仕上げが始まっています。台所の天井には、下地に黒いクロスを貼ってその下に杉の格子を取り付けました。写真は真正面から撮っていますので、照明器具の位置が分かりますが、少し斜めから見ると照明器具はすっかり見えなくなって間接照明のような灯かりになります。

居間側の窓は南に向くので、出来るだけ大きいものを用意しました。あまり高いところから・・・というのもなんなんで、そこそこの高さから吊り下げる形で配置します。しかし、そのままだと窓下端が下がりすぎて怖いので、木製の手すりを取り付けます。手すりの高さは床から850~900ミリほどのところ、材質は桧で大人が寄りかかってもそこそこにしっかりとしている太さのものです。

この窓は南向きの大きな窓なので、暑さ対策に窓ガラスはLow-Eの省エネガラスを入れています。それでも断熱性能が不足しそうなので、内側に断熱ブラインドを付けることにしました。断熱ブラインドはハニカムの二重構造になっていて、紙一枚の遮蔽ではなく、内部に空気層を持ちますので、カーテンなどより断熱性能の高い商品です。気密性も高いので、カーテンのように冬場下から冷気が漏れてくることもありません。

締め切りが迫ってくると、工程上最後の方に入る職種は大変です。珪藻土壁を塗る左官、和紙を貼る内装屋、木製の家具・建具職、それから電気・水道などの設備類の職種です。学生の時のテスト勉強と同じで、事前に日程は分かっているんだから、早くから用意をはじめればいいのに・・・と思いますが、そうはうまくはいかないのは子供も大人も一緒です。