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すさみの家 2階内装工事

2階の内装工事も始まっています。一番大きいLDKでは、壁の左官工事と天井のクロス貼り工事が同時に入っています。どこの現場でも竣工近くになると各職方がまとまって入るようになりがちなので、工程の調整や段取りが大変です。

台所の天井面にクロス屋さんの手が入っています。和紙貼りなどの仕事は、工程から見ると実はもう少し後になるのですが、写真の台所天井に限ってはこの後に大工工事で木格子を付けるので、通常工程からすると変則的ですが特別に早期に入ってもらっています。

LDKの片隅では薪ストーブ置き場用の大谷石が貼り終わりました。この石工事も本来はもう少し後の方が段取りが良いのですが、壁の珪藻土塗との取り合いの関係で先行してもらいました。薪ストーブそのものは熱対策も充分にされていますので、木の床の上に鉄板敷き、壁際も鉄板の防火壁で充分なのですが、この際に・・・とついつい欲が出てしまって、大谷石を採用してしまったのです。天井の煙突囲いも出来ていますから、壁が仕上がり次第に薪ストーブを据えることになります。

左官工事は、まず2階の個室、次が1階の大部屋、最後がこのLDKの大部屋の順です。他はもう下塗り段階まで進んでいますが、この部屋はまだ継ぎ目のパテ埋めやメッシュ貼りによる下地調整の段階です。

天井面では、これまで錆止めの赤でむき出しになっていた鉄部の塗装が、一部の接合部を残して出来ています。他の仕事が入るので・・・と特にお願いして休日に入っていただきました。無理を言いましてすみません。おかげさまで助かりました、ありがとうございます。

物入れや水廻りの壁には、湿気に強い杉板を主に張っています。この部屋は洗面所です。出入り口の左隣の、腰壁に桧板を建て込んであるところは洗面化粧台の付くところです。洗面台は人工大理石でできたシンクと天板が一体になっている品物を使用して造り付けます。その上には、柱型を利用して結構な深さのある鏡裏収納の付いた3面鏡を造り付けます。

2階の大工工事は物入の中の棚などを除いて、ほとんどこれで出来ています。これからは大工仕事が中2階に降りて、2階は仕上げ仕事や設備の器具付けが中心の仕事に替わります。