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すさみの家 左官工事 Ⅱ

1階は壁のボード面の下地づくりが終わり、左官の下塗りが進んでいます。塗っているのは下塗り用のプラスター、この上に珪藻土の仕上げ塗りです。

床は早くに無垢の唐松のエンコウ板で張り終わっていました。天井の塗装も出来上がっていましたが、新しく照明器具を付ける金物が付きましたので、左官工事と重ならないように日程調整してもらって、天井の鉄骨と同じ色の塗装で仕上げてもらいました。工事終盤になると仕上げ関係の各職と共に、電気や水道の設備工事も始まりますから、それぞれが重ならないように日程調整が大変です。

2階の個室では左官の下塗り工事が終わり乾燥養生中です。この部屋は元々畳間で、壁も塗り壁でしたので、その上に直接下地処理して、新しい珪藻土の塗りの壁にします。もちろん、改装後もタタミ間として使いますので、大工工事は入り口部分の最小限にとどめました。襖などは紙を貼り換えます。

今回の改装工事で一番雰囲気(造作)が変わらなかったのはこの部屋です。書院・床の間の造りも収納や天井板も変わっていません。出来たら照明器具まで元々付いていたものを使いたいと思っています。しかし、LDKとの取り合いの開口形式や引き戸の意匠、壁・タタミ縁などの仕上げは相当に変えました。元のこの部屋を知っている方々は、設えは変わってないのに雰囲気が変わった・・・と少し驚かれるかもしれません。