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紀州漆器まつり に行ってきた。

海南・黒江の紀州漆器まつりに行ってきました。10年ほど前に、うちの奥さんがこのイベントをネットサーフィンで見つけて、以来楽しみにしているイベントです。11月の初めの連休に毎年開催されるので、待ち遠しくしているのに、昨年は忙しさにかまけてやり過ごしてしまい、悔しい思いをしました。あんなに悔しがったのに、あろうことか今年もすんでのところで見逃してしまうところでした。来れてよかったね!・・・とお互いに顔を見合わせながらの参加です。

来れなかった昨年からイベント会場が変わっていました。以前は黒江の街中で、各お店が自分のところの店頭を利用してイベント会場としていたので個性にあふれていたのですが、今は近くの温山荘が会場でテントを張ったのみの簡素な会場です。一ヶ所に集まって買い物がしやすい・・・と言えばそうなんですが、昔の職人町の風情を残す黒江を離れてしまったのはさみしく感じます。管理はこのほうがしやすくとも、町との一体感や、街づくりという観点からは一歩後退してしまったようにも感じます。

昨年来そびれたから・・・という言い訳をしながら、結局こんなに買ってしまいました。丸盆と角盆、茶たく、それに木製のお椀。特に私の気に入りは木製のお椀。軽いし汁物の熱さが直接手に堪えないし、見た目に自然な色合いと形でとても馴染みが良いです。

漆器まつりで買ったものはいっぱいあります。3種類のどんぶり、2種類のお椀、丸い大盆・四角い大盆。お箸、菓子皿、家族分の曲げわっぱ、その他いろいろ・・・。見ていると楽しくなってついつい買ってしまうのです。ですがどれも優れもので、使っていて難のあるものはありません。使いすぎて寿命が来て壊れたものはありますが・・・。

木の道具はどれも手に馴染んで人にやさしい、使い込むほどに情がわいてきます。今回のお買い物に本漆の品物がなかったのはご愛敬で、品数が増えるとそこはほれ・・・懐具合との勘定も色々とあるものです。