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ご縁あって市鹿野。

25年ほど前に田辺商工会議所の特別委員会で「木の国の家推進委員会」という、地元の木を使って・地元らしい家を建てて快適に住み・地元の経済活動に寄与しよう・・・という活動がありました。

そもそもは、国の地方活性化のための補助金事業の募集に私が応募したものが採用され、現実に田辺の商工会議所で委員会事業として立ち上がったものです。その時に委員として一緒に活動してくれた仲間が、この度家を買い求めたのでついては室内の改装をお願いしたい・・・と連絡をくれました。

伺ったのは白浜町市鹿野。田辺からですと上富田町の生馬から入ります。植林山の合間をぬったクネクネ道を40分ほど登ります。木々の間から差し込む陽射しが幻想的で、なんだか違う世界に入っていきそうな雰囲気。

途中の合川ダムの下流には日置川を渡る大きな市鹿野橋が架かっています。橋は川よりかなり高いので、清流日置川の景色が一望できます・・・なんて雄大で悠久を感じる風景でしょう。河原にはアユ釣りの方が数人、さぞ気持ちいいでしょうね。

伺った当日は、夏も終わりだというのに真夏を思わせる陽射しで、汗をかきかき田辺を出てきたのですが、ここまでくると確実に風が涼しい。たぶん気温も2~3度低いのでしょう。たった40分ほどしか走ってないのになんという違いでしょう。

現場の近くから見えるのは山間の段々畑。稲刈りが終わって、彼岸花が咲いて、赤とんぼが飛んで・・・本当に絵にかいたような日本の懐かしい集落の光景です。この地に住まいを買い求めたのも、この地ですみたいと思ったのも、この景色を眺めれば得心が出来ます。諸々の状況が許すなら、私だってこんなところに住みたいぐらいです。

25年も前のご縁をしっかり覚えていてくださって、事に当たってお声がけいただけたのは何よりも嬉しいことです。必ず気持ちの良いお部屋を造ってみせます。楽しみにしていてください。