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すさみの家 塗装工事

1階は二部屋を合体して16帖の大部屋にしたものですから、これまでと同じ天井高さにしたのでは低く感じます。天井高さは部屋の大きさに応じて、4帖半なら2,400ミリ程度、6帖なら2,500ミリ程度、8帖なら2,575ミリ程度と古い建物なら相場が決まっています。そのくらいが人の感じる、丁度良い・・・の感覚にフィットするところなのでしょう。

そんな訳で、今回は天井を付けることなく、鉄骨をそのままあらわして塗装仕上げしてしまい、約3,000ミリほどの天井高さを確保します。

塗装工事はどなたも簡単に思われがちですが、実は結構大変な工事です。この工事の場合では、まずは錆を落として錆止めを塗って、下地の汚れや凸凹などをなくす調整をして、下塗りをして、それからやっとの上塗り仕上げです。

選んだのは、黒に近い少し赤味の入ったグレー。もともとは何気なしに、黒のつや消し・・・と漠然と思っていたのですが、いざ色見本を前にしてしまうとそれもなんか安直な気がして・・・ああでもない、こうでもないを繰り返し、やっとのことで決めた色です。

壁が仕上がってしまうと、天井塗装仕事の際に塗料で折角の壁を汚してしまうこともあり得るので、天井仕上げを先行します。おかげさまで、黒くはあっても少し愛想がある色合いに仕上がり、以前の錆止め色の赤い天井のように目を引くことがなくなり、天井そのものが高くなったように感じます。

外部のむき出しの鉄骨などもこの際に塗装を新しくしました。この部分は元々吹きさらしのところなので、錆が随分と進行していて、仕上げよりも前段の工事が大変だったようです。