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のぞみ園生活介護施設 コンクリート圧縮強度試験

検査には、目視で行うもの、メジャーなどの計器を使って確認するもの、後に専門の検査機械などで試験をして確認するもの、書類にて確認するもの・・・などたくさんの種類があります。

コンクリートなどは、目で見たり、メジャーで測ったり、叩いてみたりしても硬さは分かりませんから、アムスラーと呼ばれる試験機で円柱状のコンクリート試験体の上下端面に圧縮力を加えてどこまで耐えられるかを試験し、その強度を確認します。

試験体は、基礎工事の折に現場に搬入された最初のミキサー車から採取します。今回は1週強度試験用3本、上棟前用3本、4週強度試験用3本の計9本を採取しました。1週強度と上棟前強度は私が立ち会ってコンクリート製造業者の検査機械で行います。4週強度は公的な試験場で行います。

コンクリートそのものは4週間を過ぎてもまだまだゆっくり硬化を続けますが、4週強度をもってそのコンクリートの圧縮試験強度とします。ちなみに設計で求める強度は21N/mm2です。

1週目の圧縮試験では設計強度の70%ほどの強さを発揮することが多いのですが、今回の試験では、3本の試験体の平均圧縮強度は21.9N/mm2と非常に優秀でした。この時点ですでに設計の指定強度を上回っています。

約3週間後の上棟前にはまた試験を行いますが、おそらく設計指定強度を5割ほど上回ってくるのではないかと思っています。