読みものArticle
すさみの家 内装下地
外壁の塗装工事、樋掛け工事などはひと通り出来てきました。近く外部足場も撤去することになると思います。
いま急ピッチで進んでいるのが内装の下地工事です。1階では壁の珪藻土下地のプラスターボードが張られています。当初は和紙で仕上げるつもりでしたが、天井の鉄骨をそのまま塗装して化粧として使うため、その部分での調湿性能が期待できないことから、急遽和紙より調湿の性能が高い珪藻土に替えました。和紙も珪藻土も下地は同じプラスターボードが使えるので下地に変更はありません。
天井仕上げをなくして鉄骨あらわし仕上げとしたのは、天井高を高くしたかったからです。この空間は元々、畳の間と板間の二つの部屋に区切られていました。その間仕切りを撤去して一つの部屋にしたものですからひと部屋の床面積が大きくなり、旧来の天井では床の広さに対して相対的に天井高さが不足します。天井を取り払って鉄骨部分をそのまま天井とすれば、それだけで50センチほども天井が高くなるのです。
1階は16帖大の大きな板間に4帖の大きな納戸、そこに1.5間長さの押入とトイレと、ちょっとした作業のできる大きめのカウンターを設けた洗面台という構成です。キッチンやお風呂はありませんが、ここだけでも二人ぐらいは下宿人が置けそうです。
写真は桧のカウンターの上に大きな医療用の洗面器を埋め込むための位置決めをしているところ。洗面器は80センチもの横幅がある使い勝手に優れたものを入れるので、1メートル80センチを超える広いカウンターも半分ほどはこの洗面器に占領されそうです。