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のぞみ園生活介護施設 第1回コンクリート打設

いよいよ第1回のコンクリート打設です。当日は、やっと最近少し涼しくなったと思っていたのに、晴れ渡り暑いほどに感じる陽射しの日でした。

第1回目のコンクリート打設は、木造建築物であるこの建物では最大のコンクリート量を使うところです。ですから打設工事に先立ち、朝一番で今回のコンクリートの製品検査を行います。

コンクリートの製品検査としては、コンクリート強度、スランプ試験(コンクリートの流動性や施工性の評価)、空気量、塩化物含有量調査などを行います。強度破壊試験用のテストピースは9本。1週強度用3本、4週強度用3本、それに上棟前の強度破壊試験用の試験体として3本の計9本です。

強度破壊試験のテストピースを取り終え、全ての試験を終えた後でコンクリートの打設工事は始まります。

地中梁を兼ねる外周部の立ち上がり部分は、浮き型枠によって打ち継ぎのない一体成型とするために、まずこの部分のスラブから打ちはじめます。こうしておかないと、立ち上がり部分にコンクリートを入れた時にすべて下から流れ出してしまうからです。外周部を1周した後で、立ち上がり部分、最後にスラブ(床)の順番です。

コンクリート工事は時間との戦いです。要領よく段取りを組んで進めていかないと、先に施工したところから硬化をはじめ、思わぬところで不測の事態を招きかねません。大きなスラブも施工が終わったところから金属のコテで抑えていきます。スムーズに事を運ぼうと思うと、技術的な知見と共に、現場で養われる経験も必要になってきます。