読みものArticle
のぞみ園生活介護施設 基礎配筋検査
- カテゴリ
基礎の鉄筋が組みあがった段階で配筋検査をします。鉄筋の種別・太さ、梁・スラブ(床)などの配筋要領が図面と一致しているかの検査です。
鉄筋の配置や定着・継ぎ手・余長などの配筋要領は現場計測や目視で確認できますが、鉄筋の性能などの詳細は現場ではわからないので、ミルシートと呼ばれるメーカーや納品業者発行の書類で確認します。
現場確認は種類の違う地中梁やスラブごとに逐一していきます。当該箇所にメジャーをあてて写真を残しておきます。この時には同時に、地中梁やスラブのコンクリートと鉄筋の隙間の寸法を確保するスペーサーなども確認していきます。
地中梁を兼ねる外周部の立ち上がりや、内部の構造上重要なブロックを形成する梁を貫通する設備の配管用のボイドには、大きさに応じて適切な補強を指定しています。こんなものも基礎の配筋検査では確認します。
鉄筋の継ぎ手などの位置は設計図には示されていません。どこで継ぐか、どの配筋はどこに定着が必要かなどは配筋の指針を示した要領書などによります。それらのことをよくよく理解し、適切に施工していくのが施工者の職務範囲、設計図と配筋指針に則って施工されているかどうかを確認するのが監理者の仕事です。
設計図や要領書などに明記されていない補強筋などが必要なヶ所もたくさんあります。それらのひとつひとつを間違いなくやり遂げていくにはしっかりした職能の理解と実行力と各職の連携が必要です。
- カテゴリ