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古民家再生 大阪府堺市 内装材を選ぶ
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内装は木・土・紙などの自然素材である。工事の進捗に合わせて、そろそろ仕上げ材を選び始める。
写真は一番面積の多い珪藻土の見本である。何センチ角かの小さな見本では、なかなか仕上りがイメージしにくい。そこで、候補のものを選んで、少し大きな見本塗りを作り、それを現場に持ち込んで、直接当該箇所にあてがいながら決めていく。
これらの見本は今回工事用に作ったものではないが、これまでのものを持ち寄ると見本帳にある大方の色はそろっていた。
脱衣や洗面などの湿気が心配になる部屋は、杉板などの木の壁にすることが多い。杉板は調湿性に優れ、タフに使える良い素材である。天井は和紙貼り。写真は下地のプラスターボードである。和紙はビニールのクロスと同じように貼れて、施工性も良いうえに調湿の性能にも優れる。流石に壁に使うことは、直接の水掛の心配があるので控えている。
水廻りなどの水や湿気の心配のあるところ、物入や押入・納戸などには杉や桐などの板壁が良い。さらに、トイレなどの匂いが気になるところには脱臭の機能もあるエコカラットなどの素材も使う。
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