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すさみの家 樋工事

建築本体の外部工事で一番最後になるのが樋工事です。いよいよ軒樋の取付にかかっています。

これまで軒樋取付用の樋金具は、樋の下から受けるような形状のものが多かったのですが、最近では樋上部の溝にはめ込んで、上部から吊り下げるような形式が多くなっています。この形式だと、下から見上げた時に樋金物が見えないので、軒樋廻りがスッキリした印象になります。

軒樋はシンプルな形の角樋、色は屋根や鼻隠しを包んだガルバリウム鋼板、あるいはサッシの色に似たようなものを選びました。写真の部分は屋根勾配が変則的で既製品ではフィットするものがありません。そんな時には板金屋さんの腕の見せ所。現場で角度と勾配のちょうど良いものを手造りしてもらいます。

竪樋は屋根の負担面積を勘案し太さと本数を決めていきます。すさみの家では東西に棟のある切妻屋根ですので、竪樋は南北それぞれに3本づつの計6本としています。

建築本体工事はこれでほとんどの外部工事が終了します。あとは設備の配管類を残すばかりです。水道工事の給排水管は室内のパイプスペースで立ち上げ・建ち下げを行っていますし、電気工事で外壁に付く配管はありませんので、外部に出てくるのは浄化槽の通気管とエアコンの配管です。これらが出来れがとうとう足場が撤去されることになります。