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古民家再生 大阪府堺市 天井張り
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2階及び吹き抜け部の天井張り工事に取り組んで2週間ほどとなる。丸太のモヤに一つ一つのブロックが区切られているうえに、そのモヤが丸太なので丸みもあれば凸凹もある。丸太ごとの形状に丁寧に天井板を削り合わせて取り付けていく。モヤが角材であれば、たぶん1/3の手間で出来たろうにと思う。
丸太モヤの下部に杉板天井を張れば手間はさらに大幅に削減できる。しかし、折角の丸太モヤを隠してしまうのは惜しい。手間を承知で既存の良さを生かそうとする・・・これが再生の仕事の苦労であるし醍醐味である。
1階の天井の多くは2階の床梁や床板を見せたあらわしの仕上げであるが、収納などの小部屋は天井板を張ることにした。素材は杉板と和紙である。下の写真は玄関収納のもの。既存天井の半分は下屋部分なので断熱材を充填する。もう半分は2階床の裏側となるところなので杉板の化粧あらわし仕上げである。
1階・2階ともに屋根の断熱材は断熱性能が高く人にやさしい高密度のパーフェクトバリア(ポリエステル断熱材)である。衣料のフリースの素材ともなる材料なので人にやさしい。だからビニールの袋には入っていない。透湿抵抗が低く、湿気を屋外に排出するのにも適した、優れた断熱材である。
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