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古民家再生 大阪府堺市 大屋根天井とシステムバス

2階の天井張りが本格的になった。2階床があるところは床からの施工となるが、吹き抜け部分は新たに足場を組んでの仕事となる。丸みを持った梁との取り合い部分が多いので、板張り作業は想像よりも大変な工事となった。

天井板は調湿性・断熱性に特に優れる杉材である。断熱材は高密度のポリエステル断熱材(パーフェクトバリア)を採用した。この断熱材は人にやさしい素材で出来ているため、グラスウールなどとは違いビニールの袋に入っていない。だから透湿抵抗が低く、湿気は室内と、瓦と野地板の間の通気層を有効に行き来することができる。室内を適度な湿度に保ち、清々しい空間を造るには杉板とパーフェクトバリアの組み合わせはとても良く出来た組み合わせである。

間仕切り壁もほとんどできたので、出来すぎる前にシステムバスを据える。この段階が一番施工性が良い。窓が比較的低いめなのは湿気て重くなった空気を有効に排出するためである。ちなみに、システムバスにも断熱施工は施されているが、システムバスを取り囲む間仕切り壁にも、その下の基礎部分にもしっかりとした断熱層を造り保温性能を高めている。

このワンちゃんは工事前からこの家に居た家族のアイドルである。工事が始まって居場所をなくしていたが、最近玄関部分が出来たので、どうやらそこを自分の居場所と早々に決めたようだ。新しい住まいの一番最初の住人(住犬?)である。