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のぞみ園生活介護施設 施工図チェックと木材調達

例え現場での工事が始まっていなくても、スタートを切ればできるだけスムーズに工事を進めることができるように、事前の準備はすでに始まっています。まず段取りしなければならないのは木材の調達と基礎工事の準備です。どちらも現場サイドから施工図が提出されて、監理者は設計図面に照らしながらそれらの内容をチェックします。

施工図とは設計図に応じて、現実の現場作業の詳細を示した図面です。例えば、基礎工事であれば基礎の形状詳細や鉄筋の加工詳細やコンクリートの配合計画などがこれに当たります。設計図で指定されている金物なども、実は製造所の事情で手に入りにくかったり、現場の状況によっては変更を余儀なくされる品物があったりすることもあります。

木材はもっと事情が複雑です。理由のひとつは木材そのものが工業製品ではなく天然素材であるため、思い通りのものが手に入るとは限らないこと。もうひとつは山から伐ってきたとしても充分に乾燥させなければ使えないものであるからです。

下の写真は室内の大空間を支える丸太柱の選別の様子です。丸太類は、これから伐ってきたのでは間に合いませんから、在庫の中から必要なものを選別することになります。といっても、ちょうどいい太さと長さの丸太で、割れや傷や腐れや虫食いなどが許容範囲で充分に乾燥しているもの・・・なんて、その辺にたくさんあるわけではないので大変です。

基礎と木材の準備が出来れば事前の段取りは大きな山をひとつ越えたことになりますが、チェックする施工図だけでも数十枚を超える量になると思います。すべての判断を慎重に確実にスピーディーに行えるように心がけ、監理業務に取り組んでいきます。