本文までスキップする

読みもの
Article

すさみの家 板金工事

建築工事には30を超える職種の方々がかかわります。各職方は一度に入るわけではなくて、現場の進捗に合わせて、それぞれに手持ちの仕事との段取りを付けながら工程が組まれていきます。ですから、時にはみているこちらが歯がゆくなることもありますが、そこは現場に任せるしかありません。

この度は、途中で止まっていた板金工事が再開されました。現在出来ているのは大屋根・マグサ・水切りなどまで。すさみの家では雨・風・紫外線の激しい土地柄に対応して、鼻先や破風板などを全て板金で包んでしまう予定なので、そこのところが残っていたのです。

軒先の鼻隠しには、大屋根通気の給気口を付けたので、鼻隠し・破風板共に2段となり、さらには母屋代わりの鉄骨を隠すためのふくらみなどもケラバにはありますから結構複雑な造形になり、手間も細工もそれなりに大変そうです。

板金素材は大屋根と同じガルバリウム鋼板。色も大屋根に揃えました。寸法がそれなりに揃うところは事前に工場で折り加工をしてから現場に持ち込みます。どうしても仕方のないところは現場で折り加工しますが、現場仕事はどうしても精度を出すのが難しいところがありますので、できるだけ避けたいところです。

板金工事が片付くと、いよいよ防水工事(コーキング)や塗装などの外壁の仕上げにかかることができます。簡単に改装を・・・と取り掛かった工事なのに、思ったより大掛かりになってしまいました。しかし、外壁工事が終わって、外部足場が取れて、外観が見えてくれば、この工事も山を越えます。