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府中の家 植え替えと苗取りしました。
府中の家の庭に入って一番奥の常緑のヤマボウシの根元に、肥しのつもりで埋め込んだみかんの皮に種が混じっていたらしく、かわいい芽が出てから約1年半ほどが経ちました。
伸吾さんによると、そこに埋めたのは確かどなたかからいただいたポンカンの皮で、そのポンカンがとてもおいしかった・・・そうです。だから、ミカンの小さな芽が出たのを発見した時から彼はとても喜んで、いつか大きく育てたい・・・と思っていたそうな。
そうこうしているうちに、特になんてことはしていないのに、なんだか順調に大きくなって、この場所にこのまま置いておくわけにもいかないし、これ以上大きくなったら植え替えが大変だ・・・と言うので、暑い夏のさ中なのに、奮起一転植え替えを敢行することになりました。
格闘すること約45分、案の定、小さく見える苗木でも根はそれなりにしっかりとはっていて、その上にヤマボウシの根元で充分に動けないこともあって、移植ゴテ一丁では到底歯が立たず、スコップ、ジョレン、3本鍬とひと通りの道具を持ち出して、果てにはツルハシまで持ってきての大騒ぎです。
すっかり植え替えの準備が出来た頃には、疲れ果てた伸吾さんは気分が悪い・・・と言って縁側に座り込む始末。本当に大変なことになってしまったものです。おかげさまで甲斐あって、ミカンの苗木は晴れて少しマシなところに移植することができました。メデタシ、メデタシ。しかし、本当のところ、植え替えられたみかんがこの暑さに持つかどうか少し心配です。
ところで、土を触り出したのをきっかけに、以前から、苗木が取れたら頂戴・・・と頼まれていたモミジとエゴの苗木をお嫁入用に鉢に取りました。右の鉢がエゴの木、左の鉢がモミジ、真ん中の小さいのがおまけのヤブツバキです。
エゴもモミジも、去年苗木が大量にとれて、プランターにいくつも取り置きしていたのですが、残念なことにこの暑さでほぼ壊滅状態です。中でもなんとかなりそうなものを選んで、とにもかくにもお渡しできるだけのものを確保することができました。お約束が果たせそうでホッとしています。
あなたたち、これから知らぬ土地に行っても元気に頑張りなさい!なんだか子供を送り出すのに似た心境です。