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暖房の話・・・そのⅡ。

私の経験では、使っていて満足度の高い暖房器具が三つあります。一つは薪ストーブ。圧倒的な火力で家全体を暖めます。薪を集める労力とか、火の管理の手間を惜しまない方であればオススメです。二つ目は蓄熱暖房機。深夜電力でレンガを暖め、日中はレンガからの輻射熱とファンから噴き出す暖気で部屋を暖めます。一日(夜も含めて)を通して暖かい室内を造るのに適しています。簡単な設定で、後は操作フリーの暖かい冬を過ごせるのが良いところです。三つ目は床暖房。足下が少し暖かければ部屋の温度をそんなに上げなくとも快適な生活が可能です。床暖房だけでは熱量が不足することも多いので、エアコンを弱くかけて併用することをお勧めします。
いずれにしても、家全体を暖めてしまうのが快適に過ごすコツです。必要な時だけ、その箇所だけ・・・という考え方では、光熱費がかえって割高になったり、住まいの快適性を損なったりすることがあるのを知っておきましょう。
注意していただきたいのは、どんなにしっかりと断熱した住まいでも、熱源がなくては暖かくはならないことです。断熱は熱を逃がしにくくするためのもので、それ自体では熱を生み出しません。少し贅沢に感じても、せっかく大枚をはたいて据え付けた暖房設備にスイッチを入れましょう。寒い、寒い・・・とおっしゃっている方の多くに、もったいないので暖房器具は動かしていない・・・と言われる方がかなりの確率でおられるのは残念なこと。それこそ、宝の持ち腐れです