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古民家再生 大阪府堺 2階床張り準備
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2階床張りの準備にかかる。当初、2階には手を付けずに、今回工事は1階のみ・・・の予定であったが、2階の3割ほどをLDKの吹き抜けとして利用するため、ならばついでに・・・と急遽、床と天井面のみ再生部分に合わせて仕上げを新しく施工することととなった。
2階の柱・梁組の特徴的な、丸太梁を斜に支える突っ張り(柱?)も、新しく床が張られることに合わせて正式な柱に差し替えられることになる。既存の床の力天(厚板の2階床・1階天井を兼ねる材)はそのままに1階の天井として再使用するので、その上に新しく根太と床板を施工することになる。
グリッドを支える丸太梁は、丸みそのままに床上に出ている。これまでは力天が2階床の仕上げであり、倉庫・納戸としての使用しか想定してなかったために、丸太梁が床上に出ていても気にならなかったが、新しく床板を付けるに応じて、丸太梁の天端は床上に出ないよう最小範囲で削ることにした。(写真下)
丸太梁を削って墨出し(基準線の書き込み)を行う。100年近くを経た松の丸太梁は、経年劣化や虫食い(シロアリ)被害の後など一切なく、一皮むいてしまえば今なお、新しく用意した材料以上の艶を放っている。見事なものである。
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