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暖房の話・・・そのⅣ。

和歌山市の木の家工房Mo-kuでは床暖房を主暖房に使っています。
写真はギャラリーに入ったところの土間部分です。土間コンクリートと仕上げのタイルなどを合わせると25センチほどのコンクリート厚さになります。コンクリート類は熱をため込むのが得意ですので、深夜電力でこのコンクリートを暖めておく蓄熱式の床暖房を採用しています。この方式もタイマーセットさえしておけば、後は時期に応じて暖房の程度を調整するだけでほぼ何の手数も必要なく使えます。室内に出てくる装置もコントローラー以外はありませんし、室内の空気は一切汚しません。朝一番から床のコンクリート自体が暖かくなっていますので、何もしなくても快適です。
2階の事務所部分の床は、通常電力の床暖房です。シート型(厚さ0.6ミリ)の発熱体を床板の下に仕込んでいます。こちらは必要な時だけスイッチを入れるタイプです。スイッチを入れたからといってエアコンのようにすぐに暖かい風は吹いてきません。約15分ほどの待ち時間が必要です。電気代は心配するほど必要ではありません。8畳ほどの部屋ですと1日8時間フルに使用して、月に三千円から四千円ぐらいのものだと思います。
足元の冷えを解消すると、思った以上に快適に過ごせます。そういう意味では床暖房は理屈に合った暖房器具だと言えるでしょう。種類はいくつかありますから、室内や床の状況にあったタイプの器具を使い分けましょう。想定以上に寒い日には、床暖房の出力を上げるよりはエアコンを併用することをおすすめします。その方がランニングもイニシャルもリーズナブルになると思います。