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テーブルの天板を探しに行きました。

クライアントと共にテーブルの天板を探しに中西建具さんの作業場を訪ねました。
天然の材料は二つと同じものがありません。例え同じ木から取ったものでも場所が違えば表情は変わるものです。ですから、最終決断は現物を見てから・・・が鉄則です。
本日あったのは杉の一枚板(写真の物)、ケヤキの一枚板(先日ご紹介した物)、それに桧板。杉は一枚板の上に幅が90センチを超えるところもあり、原板が長いので長さも思い通りに取れます。厚みは7センチほどでしょうか。きれいな柾の目通りで節などありません。ケヤキは幅75センチぐらい。原板は長いのですが、先の方では幅が狭くなりますから、テーブル天板としての長さは160センチぐらいが取り頃でしょうか。厚さは4センチほど。杉とケヤキはそれぞれ一枚板ですが、桧にはそんなに大きい物がありませんので二枚のはぎ板になります。その代わり目通りも香りも極上、寸法も思うままです。
それぞれに良さがありますから悩ましいところです。結局選ばれたのはケヤキ板。幅も厚みも一番小さかったのですが、耳の形状も杢目も天然木っぽいところが評価されたのでしょう。先の幅の狭いところは板足として利用する事にしました。
イスも4脚造ることになりました。今から出来上がりが楽しみです。