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新型スイフト。

スイフトスポーツが燃料ポンプのリコール修理となりましたので、新型のスイフトが代車に出てきました。実は新型には、まだ販売が立ち上がってないくらいの時期に機会があって試乗させていただいています。その時には、サスになんか底つき感のような引っ掛かりもあってスムーズに動かず、そんなこんなであまりいい印象はなかったのです。あれから1年半、果たして現行車の印象はどうなんでしょう?

結論から言いますと・・・大変に完成度が高くなって良いクルマになっていました。最も印象が変わっていたのは足回りです。乗り心地が良いのは代々のスイフトの美点、それがしっかりと受け継がれた印象です。コーナーでも車体が大きく傾くことはなく、安心して曲がって行けます。速度域が早くなると、少し応答遅れを感じることもありますが、このクルマがスポーツでも何でもない標準車であることを考慮すれば、ちょうどいいくらいの設定なのかもしれません。

エンジンは1200ccの3気筒にマイルドハイブリッドを付けたものです。エンジンのマナーもよくなって、もはや3気筒の振動などを感じることはありません。発進などの時にはモーターも助けに入るようですが、力はマイルドでほとんど加勢の様子が分かりません。燃費系を見てみると、結構タフに走っても18km/Lぐらいは走っているので、なるほどハイブリッド車なのだと納得します。

たったの1年半で、想像していたよりよほど進化していることに驚きます。とても良いクルマになったと思いました。ひとつお願いしたいのは、室内の質感だけはもう少し上げていただきたいものです。

スポーツはスポーツとして別開発したものが出るのでしょう。それはそれとして、この標準車を基礎にした、もうちょっとだけステアリング廻りに剛性感を持たせて、もう少し応答性が良く力のあるエンジンを積んだ、旧型のRSグレードのような車が出れば面白いのになあ~・・・と思った次第です。