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吹き抜けも工夫一つで暖かい。

吹き抜けを造ると、暖房が効かなくて寒くてしょうがない・・・と言う話を聞くことがあります。確かに、適切な工夫やしっかりとした暖房機を付けなければそういうことになるかもしれません。しかし、軒先の高さと長さをちゃんと計算して家を造っていれば、吹き抜けの窓から入る陽差しは寒い日にも恵みの陽差しとなる事でしょう。
写真は2月3日の午後2時頃の陽差しです。左手の掃き出し窓から入る陽差しが通常の1階の窓からの陽差し。中央の丸柱の所まで差し込んでいるのが吹き抜けに付いている2階レベルの窓から入る陽差しです。吹き抜けがなければ、到底こんな部屋の奥まで陽差しが差し込むことはないでしょう。吹き抜けを持つあるお宅では、天気の良い日には暖房器具なしでも20度前後の暖かさになる・・・ということです。吹き抜けは冬の陽差しを取り込む効果的な開口部であるわけです。
空気は高さに差があると動きやすくなります。つまり、吹き抜けを取っておくと室内の空気は自然に循環をはじめるわけです。だから寒い・・・のですが、それを利用して大きい目の暖房器具で家全体を温めてしまうことも出来る・・・というのが大事なところです。建物内各部の室温の違いで起こる悲惨な事故(ヒートショック)は交通事故の4倍を超える勢いです。工夫一つで家中暖か・・・こんな暮らしを目指してみてはいかがでしょう。