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すさみの家 外壁工事
減築工事に伴って、新しく外壁を造るところの工事が始まりました。建物全体では、既存建物に元々施工されていたALC版(軽量気泡コンクリート)の外壁が基本ですが、新しく付く壁は木軸の壁です。
木造壁の方は、室内の湿気を外に排出する仕組みをしっかりと造りたいので、透湿防水シートの下地は、透湿抵抗が低く断熱性能の高い木質のインシュレーションボードを下張りします。
この部分に透湿抵抗の高い(湿気を通しにくい)構造用合板などを張ってしまうと、室内の湿気は通気層までたどり着くことが出来ず、行き場所をなくして室内が湿気て、不快でカビなどの問題を起こしやすい部屋になるので気を付けたいものです。
元々サッシが付いていたALCの開口部は出来るだけ再利用して、新しい開口部としています。新しいサッシは大きさと形式が違うので、まずは既存のALC開口枠に木造の下地枠を付けて、その中に新しく木造サッシ用の取付枠を用意します。
開口部の位置・大きさなどにたいそうな変更がないところでは、ALC用のサッシ枠をそのまま再使用してカバーサッシという既存サッシ枠の上にそのまま付けられるサッシを付けましたが、ALCの開口は再利用できても位置・大きさなどが変わるところはALC開口の中に新しく木造用サッシの枠を組みました。このような工夫で、新しくALC外壁に開けた開口はたった1ヶ所で済ませることができました。