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床板の話。

私の事務所では無垢の床板をオススメしています。材種は松・桧・杉などの針葉樹。
一般に針葉樹の床板は含んでいる空気量が多いため給・放湿性も高く断熱性にも優れるので、暖かく清々しい室内環境を造りやすい・・・その代わりに傷つきやすい。ナラやブナ・桜などの広葉樹は組成が密で硬いものが多いので、傷つきにくくメンテが楽・・・その代わりに冷たい、とされています。ちなみに、建材のフローリングは、見た目は木ですが給・放湿性などの木材の特徴はほとんど持ち合わせていません。小さい子どもさんなどが居られる家では、多少の傷はご家庭の歴史と考えて、通年で気持ち良く過ごせた方が良い・・・と考えるので針葉樹の床板をオススメしている次第です。
無垢の床板を使用する時には気を付けなければならないことがあります・・・それは過乾燥。床板が過乾燥すると割れやささくれなどがおこって足を傷つける・・・などということもあります。特に湿度が低く暖房を入れることの多い冬場には注意が必要です。わけても厳禁なのはホットカーペットの使用・・・最近の建物は床下にしっかりと断熱がされていますので、板の上から温められると熱の逃げ場がなく、必要以上に温められた床板が過乾燥し始めるのです。床暖房を入れている時にも上にカーペットなどを敷かないようにするのが良いでしょう。
そして大事なのは日頃のお手入れ。無垢板は普通の木ですから、絞ったぬれ雑巾で拭くことになにも問題はありません。年に一度ぐらいはワックスを掛けましょう。ただし、樹脂ワックスを掛けると床板の呼吸を妨げてしまうので、使用するのは蜜蠟ワックスなどの自然由来のものです。寒くなって暖房をはじめる前に、ワックス掛けをする習慣を付けておけば、床板の過乾燥も防げて気持ち良く安全に過ごせると思います。