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雑賀崎漁港 ひと月ぶりです。
雑賀崎漁港に約ひと月ぶりで行ってきました。
そもそも、年末年始は漁船もお休みで、その前後には風や雨の日が多くて、さらには仕事も重なったもんですから、久しぶりの雑賀崎です。
私は串本の生まれですから、漁港の風景や潮の香りが懐かしい。小さい頃には食卓に魚が並ばない日がなかったほどで、それらはほとんど地元で獲れる魚が多かった。だから、魚に馴染みのない方々が、臭い・・・など言って敬遠するアイやハゲなんかもどちらかというと好物です。
このところ行き癖の付いていた雑賀崎漁港にひと月も行かなかったものだから、まるで禁断症状のように、出漁状況を漁港に電話で確認する毎日でした。
ですから、本日漁に出ています。販売は午後3時からです。・・・の案内が電話口から聞こえた時にはなんだかホッとしたような不思議な気持ち。イヤア~なるもんなんですね、そんな気持ちに。
午後3時販売なら、遅くとも1時半には着きたいものだ・・・と思っていましたが、焦るのは気ばかりで段取りがなかなか進みません。結局たどり着いたのは2時に10分ほど前、20分の遅刻です。休み明けだということもあってか、冬には珍しい陽気に誘われてか、すでに駐車場はいっぱい、すごい人出です。
クルマも止めかねて、いつもの船のところに駆けつけます。やはり少し出遅れたようで、目当てのイカもタイも大きいめのものはすでにありません。おばちゃんに聞いてみると、さっきまであったんやけどもう売れた・・・と言うことでした。20分が響きます。
船に居た船頭さんに、タイの大きいめのものはないか・・・と尋ねると、まだ船のイケスにはあるで・・・との返事。どのくらいのが良いの・・・と言うので、2キロぐらい・・・と言うと、どんぴしゃりのものを出してくれました。そんな訳で、本日の目玉は刺身にちょうど良いタイです。
他には小さめのコウイカを4杯、手のひらより少し大きめの干し物にちょうど良さそうなタイを7枚、小アジを多数。実は、魚を入れている洗い桶は深さが10センチを超えています。あまりボリュームが伝わりませんが、この小アジ・・・とってもたくさんあるのです。
今回、良かったことは希望通りのタイが手に入ったこと。それから、潮の香りを存分に味わえたこと。良くなかったことは小アジが多すぎて、下ごしらえする私の身にもなって・・・と奥さんのヒンシュクを買ったこと。