読みものArticle
ガラス戸の戸車を替えます。
田辺事務所では、何年か前にサッシなどの外壁に面する開口部を二重化する工事をしました。トイレと物入れを除いたすべての窓で実施した結果、冷暖房の効きは良くなりましたし、光熱費も少なからず抑えられたように思います。
小さいめの窓には耐衝撃性や耐久性に優れるポリカーボネートの戸を追加したのですが、中庭に面する大きい窓には、外がよく見えるように透明ガラスの戸を建て込みました。今回メンテをしたのは大きくて重いガラスの戸の戸車です。
開け閉めのたびにコトコトと音がするようになりスムーズな開閉が出来なくなったのです。戸車のコマは樹脂で出来ているので、耐用年数にも限りがあり、定期的に必要なメンテです。
古いコマを見てみると、もちろん欠けているところがあって、そこがコトコトの原因ではあったのですが、それ以上に、コマにくっついているホコリ類が気になりました。事務所の掃除をもう少し丁寧にしていればコマの寿命はまだまだ伸びていたかもしれません。日常のちょっとした手入れはとても大切なのだと痛感した次第です。
それから、最後の仕上げにコマとレールにシュッとひと吹きされたシリコンスプレーの効果には舌を巻きました。たったのひと吹きで、なんてスムーズな動きが実現できるのでしょう。シリコンスプレーは紙障子などの、コマやレールがない引き戸にも有効なのだそうです。
毎日の暮らしと、身近なものに着目することで、思いもかけない快適な暮らしが手に入る・・・何事も人ごとにしないで、少し工夫してみることの大切さを改めて知りました。