読みものArticle
ヤモリ 行方不明。
私が乗っているクルマはワゴンボディです。SUVなどと比べると背高感もなく、走行性能はセダンとそん色なく、多くの荷物が積めるのでいろいろなシチュエーションで重宝しています。
ある日、荷物を積もうとバックドアを開けると、バンパーの上あたりでササッと動く生き物あり。これ何・・・と思っている間に素早く走って、左のバックランプのあたりに止まりました。土色をして、10センチ弱で、手足の指先が丸くなってかわいく、大きな目が愛くるしい、トカゲのような形をしたこいつには見覚えがあります。そうヤモリの子です。
ヤモリは家の守り神・・・本当にそう信じているわけではありませんが、この生き物に好意を持つことはあっても敵意も恐怖心も持っていません。クルマから離れてどこかよそへ行ってくれればそれでよかった・・・ところが、そうはうまくはいかないのが世の中です。
そいつはあろうことか、左のバックランプの右手にある黒いプラスチックカバーの下のほんの2ミリほどの隙間から、あっという間に中に入ってしまったのです。
うわ~困った。そんなとこに入り込んで、熱中症にでもなってしまったらどうするの。へたしたら、君死んでしまうよ。しかし、バックランプを外して大掛かりな捜索も出来ず。トントン叩いてみたからといって出てくる様子はなく・・・あとはどこかに出口を見つけて自力で脱出してくれるのを祈るばかりです。
後日、ディーラーに寄ることがあったので、ミイラにでもなっていたらかわいそうなので探して・・・と依頼したところ、それは大変な作業になる・・・とのこと。この隙間は後ろのタイヤカバーにつながっているので、もうとうの昔に出て行ってますよ・・・と慰めの言葉をいただいて、やっと気持ちが落ち着いたのでした。ただただヤモリの無事を祈ります。